秘密

 

 

 

これは結構マジで誰にも言ってないんだけど高校2年くらいの時に失踪を企てていたことがある。結局未遂に終わったから親にも、近しい友達にも言ってないんだけど。

 

 

 

 

 

高2の頃はなんかしんどかった。何がっていうことを言語化することは難しいんだけどなんかすごく生きづらかった。あんまり学校楽しくなかったから遅刻して2限の授業だけでてそのまま帰ったりしてた。

 

 

英語の先生と上手く接することができなくてその授業だけ頑なに出ないみたいなことをしてた。後々呼び出されてちょっと泣かれた時にマジで殴ってやろうかと思ったけどワンパンで死ぬくらいガリガリな女だったから踏みとどまった。

 

同級生が好きになれなくてずっと保健室か教務室にいた。大人なら理解してくれると思っていたけどそうでもなかった。小中高から大学に行ってまた学校社会に入るような社会を知らない教師どもに社会性を説かれるのがキモくて受け入れられなかった。

 

 

そんな思春期拗らせてる時に学校で起きた盗撮事件の犯人だって疑われて詰められて、誰も信じられなくなった。疑うだけ疑ってそのあと謝罪もせずに普通の感じで接してきた学校の人間がマジで嫌いだった。普通に学校生活してない奴には適当に扱っていいとでも思ってんだろうなとか考えて悲しくなったし、誰にも相談できなかった。誤解されたくもなかったし。

 

 

 

 

大小いろんな自意識がこんがらがって勝手に一人で潰れてしまいそうになってどこかに消えてしまおうと思うようになった。大人も子供も、親も同級生も頼れなかった。

 

 

 

ただ、死ぬとか消えるとか、そういうのがなんなのかよく理解できなかった。ここではないどこかへ離れたい意識はあったけどそれでは自分は存在してしまうし、もっともっと違う世界に飛んでみたかったんだと思う。

 

ただでさえ溜まってるのにどこにも行けない窮屈さが余計に腹立たしかった。

 

 

 

 

 

そんな時に兎丸愛美さんってモデルを見つけた。言葉で説明するのも野暮なので探してほしいんだけれどその時の自分にはやけに刺さった。生きるとか死ぬとかそれとは別の世界にいるようだったし、存在がどこにあるかも掴めなかった。

 

それで別に何処かにいなくてもいいのかなと思えるようになって少しずつ学校に行けるようになった。

 

 

 

 

 

そんな恩人とも言える人の個展にこの前行ってきた。本人に直接お礼は言えなかったけどいろんなことを思い出してしまった。辛かったことも今息をできていることも諸々考えてしまった。帰り道普通に泣いた。

 

 

 

写真集言ってくれたら貸すのでみんな見てください。